特定技能４分野追加検討《2024.1.28》

人手不足の分野で外国人労働者を受け入れる在留資格「特定技能」の対象に、自動車運送業や鉄道、林業、木材産業の４分野を加えることを検討していることがわかった。追加に法改正は伴わないが、省令などを改める必要がある。

自動車運送業では、バスやタクシー、トラックの運転手、鉄道では運転士や車掌、駅係員、車両製造など、林業では育林など、木材産業では木材加工などの業務に携わることを検討している。

このほか、既存分野の飲食料品製造にスーパーでの総菜調理、産業機械など製造に繊維や印刷などの業務を追加することも考えられている。

技能実習制度の見直しに伴い、特定技能制度の特定産業分野の追加も検討が進んでいるようです。２０２４年問題として深刻な人手不足が懸念される自動車運送業をはじめ、鉄道・林業・木材産業が先行して追加される見通しです。

鉄道分野の運転士や車掌、駅員の職種に外国人労働者が就く可能性について、にわかにイメージがわきませんが、それだけ業界の人手不足の危機感が高いという表れかと思います。

既存の分野では、飲食料品製造分野での業務においてスーパーでの総菜調理や製造分野での繊維・印刷の追加が検討されており、これらの分野においては業務追加されることにより業界のメリットは非常に大きいものと考えられます。

その他の業界も特定産業分野追加に向けて積極的に活動を行っているものと推察され、今後特定産業分野は拡大していく方向であることは間違いないと思われます。受け入れの範囲が広がることにより、中長期在留者の在留管理や永住許可申請の審査などはますます厳格化していくが予想されます。