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「技術・人文知識・国際業務」の概要

「技術・人文知識・国際業務」は、本邦の公私の機関との契約に基づいて行う理学、工学その他の自然科学の分野若しくは法律学、経済学、社会学その他の人文科学の分野に属する技術若しくは知識を要する業務又は外国の文化に基盤を有する思考若しくは感受性を必要とする業務に従事する活動を行うことができる在留資格です。

該当範囲(活動の内容)

「技術・人文知識・国際業務」の在留資格は、平成26年による入管法改正により「技術」と「人文知識・国際業務」の在留資格が統合されたことにより創設されたものです。これは、近年の企業における業務内容の在り方が多様化し、自然科学分野と人文科学分野の知識を要する業務の明確に区分することが困難になってきたことや同時に外国の文化に基盤を有する思考又は感受性を必要とする業務も含まれることなどを考慮されたものです。

明確な線引きはなくなりましたが、申請手続き上においては、それぞれ3つのカテゴリーを認識して検討することは必要です。

技術カテゴリー

本邦の公私の機関との契約に基づいて行う理学、工学その他の自然科学の分野に属する技術又は知識を要する業務に従事する活動で、具体的には、情報工学の技術・知識を必要とするシステムエンジニア、プログラマー陶冶航空宇宙工学の技術・知識を必要とする航空機の整備、精密機械器具や土木・建設機械等の設計・開発等の技術系の専門職に従事する活動があたります。

自然科学の代表的なものは次とおり。
数理科学、物理化学、化学、生物化学、人類学、地質科学、地理学、地球物理学、科学教育、統計学、情報学、核科学、基礎工学、応用物理学、機械工学、電気工学、電子工学、情報工学、土木工学、建築学、金属工学、応用化学、資源開発工学、造船学、計測・制御工学、化学工学、航空宇宙工学、原子力工学、経営工学、農学、農芸化学、林学、水産学、農業経済学、農業工学、畜産学、獣医学、蚕糸学、家政学、地域農学、農業総合科学、生理科学、病理科学、内科系科学、外科系科学、社会医学、歯科学、薬科学

人文知識カテゴリー

本邦の公私の機関との契約に基づいて行う法律学、経済学、社会学その他の人文科学の分野に属する技術又は知識を要する業務に従事する活動で、具体的には、経理、金融、総合職、会計、コンサルタント等の学術上の素養を背景とする一定水準以上の専門的知識を必要とする活動があたります。

人文科学の代表的なものは次のとおり。
語学、文学、哲学、教育学(体育学を含む)、心理学、社会学、歴史学、地域研究、基礎法学、公法学、国際関係法学、民事法学、刑事法学、社会法学、政治学、経済理論、経済政策、国際経済、経済史、財政学・金融論、商学、経営学、会計学、経済統計学

国際業務カテゴリー

本邦の公私の機関との契約に基づいて行う外国の文化に基盤を有する思考又は感受性を必要とする業務に従事する活動で、具体的には、翻訳、通訳、語学の指導、広報、宣伝、海外取引業務、デザイン、商品開発等の外国の文化的背景の下に培われた思考や感受性を活かして業務に従事する活動があたります。

なお、「外国の文化に基盤を有する思考又は感受性」は、その外国の国籍を有することによって当然に取得するというものではなく、国籍の有無とは関係なく、外国で生まれ育ち、あるいは長期間生活することなどによって得られるものとされる。

許可されている業務内容の事例

出入国在留管理庁公表資料「「技術・人文知識・国際業務」の在留資格の明確化等について」にて、許可・不許可事例が公表されています。許可されている具体的業務内容の事例(抜粋)については次のとおりです。

  • オンラインゲームの開発案件に関するシステムの設計、総合試験及び検査等の業務に従事するもの
  • ソフトウェアエンジニアとしてコンピュータ関連サービスに従事するもの
  • コンピュータ・プログラマーとして、開発に係るソフトウェアについて顧客との使用の調整及び仕様書の作成等の業務に従事するもの
  • 本邦の外資系自動車メーカーに派遣されて技術開発等に係るプロジェクトマネージャーとしての業務に従事するもの
  • 取引レポート、損益データベース等の構築に係る業務に従事するもの
  • 建設技術の基礎及び応用研究、国内外の建設事情調査等の業務に従事するもの
  • 土木及び建築における研究開発・解析・構造設計に係る業務に従事するもの
  • CAD及びCAEのシステム解析、テクニカルサポート及び開発業務に従事するもの
  • 研究所において情報セキュリティプロジェクトに関する業務に従事するもの
  • 語学教師としての業務に従事するもの
  • 外航船の用船・運航業務のほか、社印の教育指導を行うなどの業務に従事するもの
  • 会社の海外事業本部において本国の会社との貿易等に係る会計業務に従事するもの
  • 語学を生かして空港旅客業務及び乗り入れ外国航空会社との交渉・提携業務等に従事するもの
  • 本国のIT関連企業との業務取引等におけるコンサルタント業務に従事するもの
  • 本国との取引業務における通訳・翻訳業務に従事するもの
  • 本国と日本との間のマーケティング支援業務として、市場、ユーザー、自動車輸入動向の調査実施及び自動車の販売管理・需給管理、現地販売店との連携強化等に係る業務に従事するもの
  • 国際線の客室乗務員として、緊急事態対応・保安業務のほか、乗客に対する母国語、英語、日本語を使用した通訳・案内等を行い、社員研修等において語学指導などの業務に従事するもの

上陸許可基準

第1号

申請人が自然科学又は人文科学の分野に属する技術又は知識を必要とする業務に従事しようとする場合は、従事しようとする業務について、次のいずれかに該当し、これに必要な技術又は知識を修得していること。ただし、申請人が情報処理に関する技術又は知識を要する業務に従事しようとする場合で、法務大臣が告示をもって定める情報処理技術に関する試験に合格し又は法務大臣が告示をもって定める情報処理技術に関する資格を有しているときは、この限りでない。

イ 当該技術若しくは知識に関連する科目を専攻して大学を卒業し、又はこれと同等以上の教育を受けたこと。

ロ 当該技術又は知識に関連する科目を専攻して本邦の専門学校の専門課程を修了(当該修了に関し法務大臣が告示をもって定める要件に該当する場合に限る。)したこと。

ハ 十年以上の実務経験(大学、高等専門学校、高等学校、中等教育学校の後期課程又は専修学校の専門課程において当該技術又は知識に係る科目を専攻した期間を含む。)を有すること。

自然科学又は人文科学の分野に属する技術及び知識について

自然科学又は人文科学の分野に属する技術及び知識については、一定以上の学術上の素養を要する業務に従事すること及び大学卒業者が通常その分野で身に付ける技術や知識のレベルを有していることが必要であるとされています。

従事しようとする業務と専攻科目との関連性について

従事しようとする業務と大学等又は専修学校において先行した科目とが関連していることが必要であるが、これは、専攻科目と従事しようとする業務が一致していることまでは必要ではなく、関連していればよいとされており、その判断は、実際に履修した科目等も確認して行われます。

大学を卒業した者については、大学が学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用能力を展開させることを目的とし、また、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するとされていることから、大学における専攻科目と従事しようとする業務の関連性については、比較的緩やかに判断されます。

第2号

申請人が外国の文化に基盤を有する思考又は感受性を必要とする業務に従事しようとする場合は、次のいずれにも該当していること。

イ 翻訳、通訳、語学の指導、広報、宣伝又は海外取引業務、服飾若しくは室内装飾に係るデザイン、商品開発その他これらに類似する業務に従事すること。

ロ 従事しようとする業務に関連する業務について三年以上の実務経験を有すること。ただし、大学を卒業した者が翻訳、通訳又は語学の指導に係る業務に従事する場合は、この限りではない。

3年以上の実務経験について

外国人が従事しようとする業務に関連する業務について原則として3年以上の実務経験を有することが定められているが、実務経験は「関連する業務について」のものであれば足り、外国人が本邦において従事しようとする業務そのものについての実務経験を有することまでは必要とされていない。

翻訳・通訳・語学指導に係る業務について

翻訳、通訳又は語学の指導に係る業務は、外国人の母国語に係るものが通常であり、実務経験のない外国人でも行うことが可能であることから、大学を卒業していれば、実務経験は要しないこととされています。

大学等卒業者について

「翻訳、通訳、語学の指導、広報、宣伝又は海外取引業務、服飾若しくは室内装飾に係るデザイン、商品開発その他これらに類似する業務に従事する」場合であっても、大学等において、これらの業務に従事するのに必要な科目を専攻し、卒業したもの又は本邦の専門学校を修了し、専門士の称号を得たものである場合は、第1号が適用されます。

第3号

日本人が従事する場合に受ける報酬と同額以上の報酬を受けること。

報酬について

「報酬」とは、原則として基本給及び賞与をいい、通勤手当、扶養手当、住宅手当等の実費弁償の性格を有するものは含みません。報酬の月額は、1年間従事した場合に受ける基本給及び賞与の総額の12分の1で計算します。

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